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【授業17】基礎看護技術Ⅵ~吸引と罨法~
2023年11月21日 お知らせ
1年生の「基礎看護技術Ⅵ」の科目目標には、「主要症状(呼吸困難・循環障害)に対する具体的な看護技術を習得する」と「治療、処置時にある対象のニーズと看護の基本を理解する」とあります。呼吸困難をおこした患者さんの苦痛を取り除き、楽に呼吸ができるようにすることや発熱や疼痛時の痛みを和らげることが、この授業に含まれます。
今回の授業ではモデル人形を使い、痰を上手く吐き出せない患者さんを想定した吸引の仕方を学びました。
吸引とは、自分では痰などの分泌物がうまく吐き出せない患者さんに対して、鼻腔・口腔・気道からカテーテルを用いて機械を使い分泌物を除去することをいいます。
モデル人形とはいえ、初めて行う処置に少しおっかなびっくりなようにも見えましたが…これも看護師にとっては日常的に行うケアの一つ。
今のうちにしっかり身につけてほしい技術です。
そしてもう一つは「罨法(あんぽう)」です。
罨法とは、身体の一部を覆って温熱や寒冷刺激を与えることで、鎮痛や消炎の効果を得て、安静・安楽をはかることを目的とするケアのことです。
これには温罨法と冷罨法があり、患者さんの症状で使い分けます。温罨法は湯たんぽ等の身体を温めるもの、冷罨法は氷枕や氷のう等の身体を冷やすものを使います。
吸引は体験することはできませんが、罨法は実際に体験してみました。
温罨法を試した学生からは「湯たんぽに触っていなくてもじわじわと暖かくなってくる」と言った感想が聞かれました。
低温やけどを避けるため、直接触れることのないように体から少し離れた場所に湯たんぽを置きましたが、暖かさは十分。看護師がおこなう患者さんへのケアひとつひとつに、いつも安心と安全を感じます。
さて1年生は11月30日から本格的な病院実習「基礎看護学実習Ⅰ」に出ます。
入学してから看護に関する様々なことを学び、看護師を目指すことの意識にも変化があったかもしれません。病院実習では想定していない色々なことに直面することもあると思いますが、その全てがこれから先にも役立ちます。普段の授業では得られない経験をたくさんしてきてください!
井上